クイーン・アンのデビューイヤー
来年5月、キュナード249番目の船の就航に向けて準備中である弊社初の女性船長、インガー船長の報告をお楽しみください。この新しいキャプテンズ・ログ・シリーズでは、建造における節目、キュナードならではの設備、その他あらゆることに光を当てます。
今後1年にわたり、フィンカンティエリから定期的にクイーン・アンにまつわるイベントや最新情報をお知らせします。第1回目の今回は、インガー船長がプロジェクトが重要な段階に入ったことをお知らせします。
「マルゲラの広大な造船所は、キュナードの歴史が深く染み込む場所です。私が以前指揮していたクイーン・ヴィクトリアがここで建造され、2007年にキュナードに納品されました。フィンカンティエリは、私が直近に乗っていた船、クイーン・エリザベスも建造しています(モンファルコーネ造船所)。
技術的な観点から見ると、この姉妹船はとてもよく似ています。両船とも、フィンカンティエリとキュナードの造船専門チームが手がけた「ビスタ」クラスの同じ設計から進化した船です。初めて乗船した時のことは、どちらの船についてもとても鮮明に覚えています。私は、両船の船体のクオリティと堪航能力、そして私が自由に使える非常に洗練された操舵室の装備に感銘を受けました。」
「クイーン・アンは、「ピナクル」クラスで、姉妹船とは船体の設計が異なります。しかしこれもフィンカンティエリの図面ボード(またはコンピューター画面)から生まれた設計で、親会社カーニバル・コーポレーションの新造船チームから大きなインプットを受けています。
現代の造船は、計画と製造の両方において卓越した専門知識を必要とする非常に複雑なプロセスです。巨大なジグソーパズルをはめるようなプロセスとは程遠く複雑です。造船所を訪れて新しい船が建造されるのを見るたびに、多くの必須分野におけるスキルと技術力の高さに驚かされます。」
「クイーン・アンのプロジェクトは現在、非常に重要で劇的な段階に入っています。船体は完成しており、お客様に夢の船旅を実現できるようデザインされた113,000トンの船を運航するために必要な空洞のスチール製区画には、主要な設備や機械が整然と配置されています。
チームは現在上甲板を設置し、操舵室の艤装をしているところです。私の新しいオフィスを初めて見るのも、皆様と共有できる心に残る節目となるでしょう。」
「じっくり時間をかけて私の新しい船のデッキプランに目を通し、コンピューターで生成された船内施設の完成予想図も見ました。このページのビデオでご覧いただけるように、クイーン・アンはもう立派な船に見えます。
ブライト・ライツ・ソサエティのショーバーに足を踏み入れれば、すでに素晴らしい体験が得られます。今は足場で覆われたむき出しのスチールで、ヘルメットの上も安全ブーツの下もケーブルが迷路のように広がっていますが、有名なデザイナーたちの印象的で美しいコンセプトがクイーン・アンの船上で形になっていくにつれ、今後数か月のうちにどう見えるか想像できます。」
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