カリブ海クルーズのための荷造り
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カリブ海は、それぞれに異なるルーツと歴史を持つ数多くの島々で成り立っているため、地域全体の文化を一括りに考えることは不可能です。有名なカリブ海のホスピタリティなど、共通点はいくつかありますが、各島のコミュニティ社会の性質は非常に異なり、それぞれの習慣、お祭り、味覚、音などを持っています。カリブ海クルーズの利点は、1つの島で休暇を過ごすことに比べて、これらすべてを体験できるということでしょう。
カリブ海の多くの家庭が観光とホスピタリティで生計を立てているため、英語は広く使われています。しかし、さまざまな入植者がそれぞれの島に長年住み、影響を与えてきたため、地域ごとにさまざまな言語や方言が使用されています。スペイン語、フランス語、オランダ語、クレオール語、あるいはそれらすべてが混ざった言葉。クルーズ中にいくつの言葉を耳にするか数えてみましょう。クレオール語だけでも、島によってさまざまなバリエーションがあります。多くの島ではヨーロッパ語が基盤になっていますが、一部の島のクレオール語はアラビア語やヒンディー語、さらには中国語を基盤に構築されています。ABC島と呼ばれるアルバ島、ボネール島、キュラソー島は、ポルトガル語を基盤にしたパピアメント語を話すことで知られています。
ビーチ以外でカリブ海と言えば、まず頭に浮かぶのは音楽ではないでしょうか。音楽はカリブ海の生活の核をなす要素であり、ご旅行にはぴったりのサウンドトラックとなるでしょう。カリブ海の真の音色として知られるスチールバンドが、定期的にパフォーマンスを行っており、各グループは数十人ものメンバーで構成されています。パーカッションはマラカスの形をしています。地元の市場で手に取って試してみてください。そしてギロは、ウリ科の植物の内側をくりぬき、棒や枝でこすって音を出します。
カリブ海の音楽は、ボブ・マーリーをはじめとするアーティストたちのおかげで、レゲエとジャマイカとの関わりについて触れずに語ることはできません。レゲエは気分が盛り上がるキャッチーな音楽で、軽快なリズムと奴隷や自由と言ったカリブ海の過去のテーマを取り入れた歌詞が特徴です。カリプソやスカなど、この地域の他のジャンルの音楽もよく似たテーマで書かれています。
さらに南にあるブラジルと同様に、カリブ海は、伝統的な音楽、色とりどりの衣装や装飾、体を揺らすカリビアンダンスなど、パーティーの雰囲気に満ちていることで知られています。カリブ海ではロブスターフェスティバルや音楽フェスティバル、パレードやレガッタ、アートや屋台料理と、島ごとに異なる特色があります。クルーズの前には、現地のウェブサイトをご覧になり、何が体験できるかを調べておきましょう。主にキリスト教を信仰している地域では、クルーズはカリブ海のクリスマスを体験する絶好の機会です。ストリートパーティ、地元のお祭り、光の祭典、そしてセントルシアでは、「竹の爆発」として知られる騒々しい伝統をご覧いただけます。
カリブ海全域でさまざまなスポーツが楽しまれていますが、中でも特に人気なのがクリケットです。もともと英国で発明されたクリケットは、1800年代初頭にカリブ海に伝来し、すべてのコミュニティが集まる機会を生み出しました。このスポーツはカリブ海に根付き、現在、西インド諸島のクリケットチームは世界最高峰のチームの1つとして、世界トーナメントの常連となっています。クリケットは、ほとんどの島で何らかの形で行われています。また、どこに船が停泊しても公園やビーチで地元の人々がプレーしている様子を見られます。
カリブ海の風味は世界中に知られており、活気に満ちた料理を発見し、味わい、調理することは、また違った喜びをもたらしてくれます。こちらでは、クルーズ中にお試しいただきたい人気料理をいくつかご紹介します。
カリブ海料理の中でも特に有名なのが、ジャマイカのジャークです。スパイスとチリを絶妙に組み合わせたもので、チキンやポークをマリネしたり、すりこんだりして調理します。直火で調理すると最高に美味しくなります。オーブンよりもおすすめです。ご自宅近くのスーパーマーケットでジャークの調味料を購入できるかもしれませんが、カリブ海の本物の作りたてのジャークの味に匹敵するものはないでしょう。お供には、ココナッツミルクで調理した米と豆、通称「ライス・ン・ピーズ」や、カリブ海風カレーを包んだロティ(薄いパン)をどうぞ。
カリブ海の魚市場を訪れたことがある方は、この地域ではさまざまな魚介類が採れることをご存知でしょう。貝類から魚介類、シチュー、チャウダー、串焼きまで、カリブ海ではどの港にも地元産の魚を豊富に取り揃えた屋台やカフェ、レストランが軒を連ねています。
カリブ海の代表的なドリンクはラム酒です。ほぼすべての島に蒸留所があり、それぞれ独自のスタイルと繊細な風味を持つラム酒を作っています。蒸留所のツアーやテイスティングをご希望の方は、キュナードのオプショナルツアーをご覧ください。サンファンのバカルディの工場から、セントルシア、セント・マーチン島、グレナダ島の地元の小さな蒸留所まで、さまざまな蒸留所があります。ストレートのラム酒の他にも、新鮮なトロピカルフルーツを使った美味しいラムパンチ、爽やかなモヒート、クラシックなダイキリなどがビーチで楽しむのに最適です。
さまざまな文化が溶け合うカリブ海には、スペイン、オランダ、フランス、英国の様式を持つ建築物が多数見られます。色鮮やかなシーサイドハウスから古い石造りの要塞まで、どの港にも独自の建築物があり、各寄港地でお気に入りの建物を選んでいくとゲームをしているような気持ちになります。ウォーキング、ドライブ、自転車、その他の手段であれ、ツアーで巡るのが、現地の建物を見るには最も適しています。キュナードのお気に入りスポットをいくつかご紹介します。
アンティグア訪問の際は、イングリッシュハーバーの港からバスで40分のセントジョンズへ。島の首都を数時間観光するのがおすすめです。1845年に建築されたセントジョンズ大聖堂がここの見どころ。英国人の建築家がバロック様式で設計したものです。この聖堂は丘の上に建てられ、周囲数kmの場所からも塔を見ることができます。
プエルトリコのサンファンにお越しの際は、サンファン旧市街の曲がりくねった石畳の通りや色とりどりの家屋などをご覧いただけます。サン・フェリペ・デル・モロ要塞やサン・クリストバル要塞の見学、街の城壁沿いの散策、カジェホン(路地)や伝統的なドアなどのスペイン建築様式を見つけたりしてお過ごしください。
カリブ海南部の島、キュラソー島には、ウィレムスタット・トロリー列車が走っており、この列車で市内観光ツアーをお楽しみいただけます。黄金の壁に囲まれたオランダ風のピーターマアイ大聖堂や、現在は島の知事の住居であり、かつてはオランダ西インド貿易会社の本社のあったアムステルダム砦にもぜひお立ち寄りください。
セントルシアでは、海辺の美しいフレンチコロニアル様式の建物、カストリーズ郊外にある150年の歴史を誇るピンク・プランテーション・ハウスを訪れることができます。このツアーには、ハウス内のトロピカルガーデン、ミシェル・エリオットの有名な陶磁器コレクション、ベランダでの爽やかなラムカクテルを楽しむことができます。
文化が融合していることを考えると、カリブ海全域にわたってさまざまな宗教が幅広く信仰されていることは驚きではないかもしれません。最大の宗教はキリスト教であり、多くの島にさまざまな様式の教会や大聖堂が見られます。日曜日に現地を訪れると、地元の人々がよそ行きの服で教会に向かう様子を見られるかもしれません。一緒に参加して、カリブ海の教会の雰囲気を味わってみるのはいかがでしょうか。必ず温かく迎えられることでしょう。礼拝に参加しなくとも、教会自体も見ごたえがあります。キュラソー島のピーターマアイ大聖堂、アンティグアのセントジョンズ、セント・キッツ島のイマキュレート・コンセプション大聖堂などがその例です。
カリブ海には、キリスト教の他、イスラム教、ヒンディー教、ブードゥー教、ラスタファリアン教が信仰されています。
カリブ海クルーズで上陸した際には、マーケットにある色とりどりの露店を見て周るのもおすすめです。お土産や記念品を探したり、地元の工芸品や料理を発見したり、地元のバーで新しいラムカクテルを試したりしてお楽しみください。オプショナルツアーの島内ツアーでマーケットを巡る場合でも、現地の路地を各自で自由に探訪される場合でも、この賑やかなコミュニティスペースでは楽しい時間をお過ごしになれます。
地元の農産物市場に立ち寄って、馴染みあるトロピカルな農産物や、ご自宅の近くでは見たことのないものを味わってみてください。ジャックフルーツ、グアバ、サワーソップ、スターフルーツなど、昔から人気の味や新しい味がきっと見つかるはずです。ぜひ、いろんな食べ物を試食してみてください。
港では新鮮な魚市場を見つける可能性も高いでしょう。新鮮なロブスターや魚のシチュー、貝のフリッターを味わえる屋台がたくさんあります。
カリブ海ならではのお土産をお探しなら、スパイスマーケットへ行ってみましょう。スパイスで有名な島はいくつかありますが、スパイス島として知られている最大の島はグレナダ島です。豊富な種類のスパイスを買って持ち帰り、ご自宅のキッチンで新たに見つけたカリブ海料理を作れば、クルーズの思い出がよみがえることでしょう。
マーケットではショッピングをお楽しみください。値切り交渉は日常茶飯事なので、手ごろな値段を求めて挑戦することもできます。ショッピングが終わったら、地元の屋外カフェやバーでドリンクを片手に道行く人々を眺めて過ごしましょう。地元の人々にとって社交やゴシップが飛び交う集いの場になっています。
カリブ海が休暇の旅行先としてこれほど愛されている理由の1つは、温かく迎えてくれる人々と、フレンドリーでのんびりした雰囲気でしょう。カリブ海のコミュニティは観光客に大変慣れており、不慮の出来事にも寛大に対応してくれます。役立つ情報として、ご滞在中に現地の人々に不快感や誤解を与えないためのヒントをいくつかご紹介いたします。
カリブ海の島々では宗教が広く浸透しています。キリスト教徒、仏教徒、ブードゥー教徒、その他の信者など、どのような宗教の信者に会っても、宗教的な話題については敬意を示すことが重要です。宗教的な場所を訪れる際には、近くでお祈りや礼拝をしている人がいる可能性に配慮し、控えめで心遣いのある服装を心がけましょう。政府機関の建物を訪れる際も同様です。
カリブ海の人々はとても温かく、文字通り、両腕を広げて皆様をお迎えするかもしれません。これに驚かず、ホスピタリティの心として歓迎を受けましょう。すれ違う際にはお互いに笑顔で挨拶する人をしばしば見かけます。
カリブ海では年長者に敬意を表し、「サー」や「マーム」という敬称を付けることも多くあります。現地ではこの慣習に従いましょう。また、お客様が年配者である場合には、敬意を快く受けましょう。
バハマなどの一部の島では、時間厳守が重視されます。現地ガイドとの待ち合わせ時間には、必ず時間厳守を心がけましょう。これは、また別のこの地域の価値観である「信頼」と結びついています。カリブ海の人々は、あらゆる形の信頼を大切にしています。どんなに小さなことであっても、約束を守ることが非常に重要です。
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