View across the water of mountains in the distance in Misty Fjords, Alaska

キュナード

著者

キュナードは、この素晴らしい地域の魅力を存分に感じられるアラスカクルーズのシーズンを誇りにしています。この記事では、この地域へのクルーズで出会える素晴らしい野生動物6種類をご紹介します。観察するには、春と夏の季節がおすすめです。

クマ

アラスカの自然の生息地でクマを見られる機会は世界有数です。キュナードのアラスカクルーズの日程に新たに加わった思い出に残る目的地、チチャゴフ島のアイシー・ストレート・ポイントから、地球上で最もヒグマの生息密度が高い場所の1つへ、ヒグマの群れを見る旅に出かけましょう。冷たく流れの速い川でサケを捕まえたり、岸辺でムラサキガイやアサリを漁ったりする様子を観察できます。この優れた捕食者を間近で見られる忘れられない機会になるでしょう。

 

自然に関するメモ:アラスカは世界有数のヒグマの生息地です。州全体で3万頭以上のヒグマが生息しています。

オオカミ

アラスカには約8,000匹のオオカミが生息しています。民間伝承や映画などから受ける印象もあり、この驚異の動物に魅了されることは間違いありません。5~6匹の群れで生活しており、州内最大の自然保護区であるデナリ国立公園に生息しています。キュナードのクルーズでは空から観察できるツアーをご用意しています。またインサイド・パッセージでは、小さな群れが人里離れた場所に生息しています。ルート沿いの自然の中を航海する際には、耳を澄ませて彼らの遠吠えを聞いてみましょう。

 

自然に関するメモ:現在、アラスカには2種類のオオカミが生息しています。南には色が黒く小型のアレクサンダー諸島オオカミが、アラスカ内地の広いエリアにはハイイロオオカミが生息しています。

サケ

サーモンサファリ? これは本当に存在します。流れに逆らって泳ぐ産卵期のサケを垣間見ることができる、動物の王国でも有数の印象的な光景は見逃せません。小さな町ケチカンは、世界でもサーモンの都として知られています。毎年夏になると、趣のある町の川に5種類のサケが(文字通り何百万匹も)押し寄せ、キュナードの冒険の目的地として魅力的な場所となっています。

 

自然に関するメモ:サケは、水の匂いで自分が生まれた川を見分け、通常は自分が生まれた場所から3m以内の場所に産卵します。

クジラ

アラスカを訪れると、クジラの大きさや魅力に感嘆させられること間違いなしです。ザトウクジラとシャチともに、アラスカの気候が27°Cをはるかに上回ることもある夏はインサイド・パッセージの海中で過ごします。キュナードのアラスカクルーズでは、デッキからでも、最高のホエールウォッチング・スポットへの特別ツアーでも、この雄大な野生動物を観察する機会が数多くあります。巨大なザトウクジラは冬をハワイで過ごし、毎年夏になるとアラスカに戻ってこの地域のニシンとオキアミを食べています。

 

定住型のシャチは有名なサケの遡上を狙います。一方、回遊型のシャチはアザラシの群れやアシカのコロニーに沿って泳ぎ、狙いやすい獲物を探します。ジュノーやアイシー・ストレート・ポイントからのツアーでは、一度にザトウクジラとシャチの両方を見ることもあります。

 

自然に関するメモ:ザトウクジラは、北太平洋に住む穏やかな巨大生物です。成長したクジラは、長さは約14m、重量は30cmあたり1tにまでなることもあります。1日に食べる量は最も多くて1.5トンです。

Humpback whale close up breaching off Sydney Harbour at sunset; Shutterstock ID 777856885; Invoice Number: -

アメリカヘラジカ

ツアーでアラスカ州内陸部(またはブリティッシュコロンビア州)を巡ると、アメリカヘラジカが景観の一部であることに気づくでしょう。長く細い脚と高い体高から、神様の間違いと言われることもありますが、実はこの形状こそ、夏には沼地や湿地帯で食料を探し、冬には膝の高さにもなる深い雪の中を歩くのに最適なのです。インサイド・パッセージ沿いでは、アメリカヘラジカは新参者です。彼らは登山が得意ではないため、海岸山脈を越えて移動するという選択肢はありませんでした。代わりにチルクート・バレーを通りました。この地域で最初にアメリカヘラジカが見られたのは1920年代ですが、今ではその数が急増しています。スカグウェーを出発する野生動物ツアーに参加して、ヘインズ近辺に向かえば、自然の中に暮らすアメリカヘラジカを見る機会があるかもしれません。

 

自然に関するメモ:オスのアメリカヘラジカは、毎年ツノが生え変わります。その成長速度は動物界でも最速です。

ハクトウワシ

アラスカのインサイド・パッセージ沿いに寄港する各港では、空を見上げるとアメリカのシンボルであるハクトウワシを見ることができます。英名のボールドイーグル(Bald Eagle)という名前から、頭に毛がないように思われがちですが、実際には頭部は完全に羽毛で覆われており、白と黒がまだらになった独特の模様が特徴です。この模様を指して「パイボールド」という言葉が使われています。最大で2.1メートルの翼幅を持つハクトウワシは、まさに滑空の達人です。上昇気流を利用して空高く舞い上がり、獲物である魚を探します。その視力は非常に優れており、なんと3.2キロメートル先からでも獲物を見つけることができるのです。川岸には古い巨木が立ち並び、海岸線にはサケが生息しているため、アラスカの海岸沿いはハクトウワシにとって完璧な生息地と言えます。

 

自然に関するメモ:ワシは驚くほど誠実です。ハクトウワシはつがいになると一生を共に過ごし、夏にはよくお気に入りの地域に戻ります。そして、毎年同じ巣を使って子育てを繰り返すのです。

驚きのスペクタクル。 

自然保護活動家でナチュラリストでもあるレイチェル・カートライト博士は、野生動物との貴重な出会いについて語ります。

「最も記憶に残るクジラとの遭遇の1つは、ジュノーの南にあるフレデリック・サウンドでつい最近起きました。この晩の海は静かでガラス張りのようでした。どの方向を見てもザトウクジラがいました。小さな群れが水面に上がるたびに深くとどろく呼吸音が響き渡り、海水のしぶきが巨大な柱となって静寂の中に立ち上ります。最後に、船の後部デッキの方向にクジラの一群がはっきりと姿を現しました。数回呼吸した後、彼らは海中に潜り始めました。大きく滑らかな弧を描き、次々と尾びれが空中高く跳ね上げられます。」

 

「行ってしまったと思った時、新たな音が響き渡りました。高音で悲しそうな鳴き声です。その音がだんだん大きくなると、鳥たちが頭上でぐるぐると円を描き、水面は興奮する獲物で波立ちました。」

 

「すると突然、海からクジラたちが飛び出しました。あごは大きく開き、魚は跳ね、鳥は海中にダイブします。」

 

「30秒ほどだったでしょうか、完全にカオスでした。やがてクジラは石柱のようにゆっくりと沈み、どんどん海に消えていきました。泡が消えると海面には魚のうろこが数枚浮かんでいるだけでした。私たちがたった今目にしたスペクタクルの唯一残された証拠です。」

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