キュナード

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亜熱帯気候であることから「永遠の春の地」と名付けられたコンパクトなマデイラ島(群島内の4つの島のうちの1つ)は、北アフリカの西海岸沖、大西洋に浮かぶ島で、素晴らしい気候に恵まれており、年間を通じて魅力的な旅行先となっています。

 

主要都市フンシャルは自然港を擁しており、古くは貿易船が小麦やサトウキビを運んでいました。多くの場合、故郷の植物との物々交換によるものでした。この島が今日、植物の楽園であるのはそのためかもしれません。マデイラの休日におすすめのスポットをご紹介します。

 

モンテ(ここではパノラマビューをお楽しみいただけます)からの下り坂では、カレイロス・ド・モンテと呼ばれる枝で編んだこの島独自のトボガン(そり)が人や物をスピーディーに運んでいます。2人の「ゴンドリエ」が、ワックス加工を施した木製の滑走部に載せたそりのようなトボガンを操ります。

Grey silhouette of a person's head and shoulders

「旧市街には、15世紀にできたサンタ・マリア通りにあるドアに描かれたアートなど、創造性に富んだ場所が点在しており、ある意味現代のオープンエアギャラリーを形成しています。」

クイーン・エリザベス、ポート・プレゼンター、レイチェル・ジャクソン

キュナードのおすすめ

 

カボギラオ展望台

この強化ガラスのスカイウォークは、崖の上からの眺めを楽しめるプラットフォームとしてはヨーロッパで最も高い場所(580m)にあります。カマラ・デ・ロボスとフンシャルを見晴らし、眼下に広がる海の眺めをお楽しみください。

 

旧市街

フンシャルの魅力的な旧市街ゾーナ・ヴェーリャを散策してみませんか。趣ある石畳の通りが、美しいタイル張りのプラカ・ド・ムニシピオなどの広大な広場へと続いています。かつて漁師の家や商人の家だった建物は、今では個性的なレストランやバーになっています。

 

儀式を楽しむ

サー・ロジャー・ムーア、ジョージ・バーナード・ショー、サー・ウィンストン・チャーチルなど、さまざまなゲストを迎えてきたリーズ(ベルモンド・リーズ・パレス・ホテル)のテラスでアフタヌーン・ティーをお楽しみください。もちろん、ボーロ・デ・メルと呼ばれるマデイラケーキもお召し上がりいただけます。

 

サン・ヴィセンテの洞窟

火山洞窟に向かって美しい海岸沿いを走るドライブでは、セラ・デ・アグア渓谷など、断崖の渓谷や村を通ります。溶岩洞を探索すると、この島がどのように形成されたかがわかるでしょう。

さらなる見どころ

 

カマラ・デ・ロボス

この絵のように美しい漁村はサー・ウィンストン・チャーチルのお気に入りで、彼はここで絵を描きました。彼がイーゼルを置いた場所を見学し、ひっくり返した樽をテーブルに使った風情あるカフェでリラックスしましょう。

 

ザ・レヴァダス

山から農地まで水を引くために張り巡らされた、古代の灌がい用水路に沿って散策できます。現在も使用されている、約1,600kmにもおよぶ細い水路は、ユネスコ世界遺産に登録されています。

 

特製料理を味わう

フィレ・デ・エスパーダ・コン・バナナは、黒太刀魚の衣焼きに焼いたバナナをトッピングした料理です。調味した角切りの牛肉を串に刺して炭火焼にしたエスペターダもお楽しみください。最後に、発酵したサトウキビのシロップ、シトラスジュース、ハチミツで作ったポンチャをどうぞ。

 

マーケットに行く

魚や野菜、エキゾチックなフルーツを売るラブラドーレス市場で地元の買い物客と交流し、伝統的なドレスに身を包んで(法律で定められています)商売に精を出す露天商の姿をご覧ください。

 

マデイラ島の味

シェイクスピアは戯曲『ヘンリー4世』の中で、マデイラワインの誘惑的な性質に触れています。ワイン博物館では、歴史を深く学ぶことができます。また、ブランディーズ・ワイン・ロッジでは、数十年もののビンテージワインをテイスティングして、数多くあるマデイラ島名物の1つであるワインを心ゆくまでご堪能ください。

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