数字で見るクイーン・アン

キュナードによると、名高いホワイトスター・サービスとは、お客様一人ひとりを手厚くおもてなしすることであり、そのためスタッフ一同は期待を上回るサービスを心がけているとのことです。簡単に言うと、乗船時に会ったクイーン・メリー2の白手袋をしたオフィサーの言葉を借りれば、「可能である限り、最善を尽くします」ということです。
有名なオーシャンライナーで1週間過ごし、上質でラグジュアリーな船旅と言えば、クイーン・メリー2であることが分かりました。
この客船は非常にスタイリッシュです。ブリタニア・レストランの華麗なアールデコ調の空間から、洋上最大の豪華なボールルームまで、その洗練された水準は各デッキに反映されています。同伴の犬もホワイトスターのおもてなしを受けることができます。広々とした贅沢なケンネルが備わっているほか、最近では伝統的な英国の街頭やニューヨークの消火栓も加わり、船旅中も何不自由なく過ごせます。
クイーン・メリー2の客室や通路には、黄金時代の装飾様式が施され、夜はスマートなドレスコードがあります。「インフォーマル」では男性はジャケットが必要です。また、「フォーマル」ではブラックタイが好ましく、催しに優雅さを加えます。
ディナージャケットがあってもなくても、夜の始まりには、船の正面にあるおしゃれなコモドアー・クラブで夕日に乾杯するのが一番です。ドリンクメニューには、キュナードで最も有名なコモドアーたちにちなんで名付けられた7種類の新しいカクテルが並びます。それぞれのコモドアーの個性を反映させたデザインが魅力です。私のお気に入りは「オーバー・ザ・トップ」です。ローストした雄牛にフォアグラを添え、クジャクの羽で飾ったガゼルまで、贅沢なディナーメニューで有名な1920年代のコモドアー、サー・ジェームス・チャールズの精神を称えた、香り高い一杯です。
初めて乗船するワールド・ボヤージに期待していたことはたくさんありましたが、思いがけないボーナスとして、船上で最高に素敵なヘアカットを受けられたことには驚きました。また、船首で行われるカスタマイズされたパーソナル・トレーニングもあり、眼下に広がるインド洋を眺めながらボクシングのパンチングパッドを使えるなんて想像していませんでした。
さらに、2つのデッキに24室のトリートメントルームを備えた、まるで「ドクター・フー」のターディスのような広さを持つ素晴らしいスパには、男性専用のトリートメントメニューも豊富に用意されています。そして、フェンシングのクラスやソムリエのレッスンもありましたが、残念ながら体験する時間はありませんでした。要約すると、男性のライフスタイルの選択肢に関して言えば、クイーン・メリー2には豊富に揃っており、すべてがどんな大都市にあるものよりも上品なスタイルで提供されます。
エンジンの控えめな音から専属の弦楽トリオが奏でる和音まで、船内のすべての音が上品で巧みな音色を奏でます。キュナードの常連客でもあった若いフランク・シナトラやフレッド・アステアが、上のデッキにある部屋から出てきて、すぐ近くを通るのではないかと想像してしまうことでしょう。
私の乗船体験から言うと、クイーン・メリー2にはホワイトスター・サービスというよりも、ゴールドスターの方がふさわしいと思います。ブレグジット後の苦境に立たされている英国で何が起ころうとも、キュナードのフラッグシップは、英国のエレガンスを極めた航海を続けていることに安心感を覚えます。この船は、華やかさが決して褪せることのない黄金時代にタイムスリップできる極上の船です。
of
キュナードでは、最新のクルーズ情報、弊社に関するニュースやお得な情報などを配信しております。受信を希望される方は、お客様の敬称をご選択の上、お名前、メールアドレスを半角ローマ字で入力してください。同意のチェックボックスに✓を入れてから「登録する」をクリックしていただくとお手続きが完了します。