アラスカのクルーズガイド

キュナード船でアラスカの感動的な絶景を巡る旅に出かけましょう。

アラスカに匹敵する自然の魅力を満喫できる目的地はそう多くはありません。きらめく氷原、深いコバルト色のフィヨルド、そびえ立つ山々。ラスト・フロンティアでは、荒々しい自然がありのままの美しさをたたえています。

ここでは、アラスカ・クルーズでのユニークな観光スポットや体験、この壮大な大自然のクルーズを最大限に充実させる方法をご紹介します。

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アラスカクルーズを選ぶ理由

アラスカは、絶景が好きな人にとって夢の場所です。これまでに経験したことがない、息をのむほどに美しい自然の風景を見たいとお考えなら、ぜひアラスカのクルーズにご乗船ください。波うつ氷河からターコイズブルーの氷洞、森に囲まれた広大な湖、雪を頂く山々まで、よりどりみどりの景色に出会えます。

さらに、海上からアラスカを望むと、この地域の劇的な自然美の比類なき眺めを堪能でき、どこまでも続く見事な氷原を間近で体験することができます。フィヨルドや氷河、島々を巡る海岸沿いのコースを行けば、アラスカがクルーズに最適な理由がわかります。

もちろん野生動物も見られます。アラスカ行きクルーズでは、アシカ、ラッコ、ネズミイルカ、春にはザトウクジラの渡りなど、まさしく間近に観察できる機会があります。陸ではクマやオオヤマネコ、さまざまな鳥や植物を見つけられるほか、雪溶け水が流れる滝の音も聞こえることでしょう。

詳細は、特別記事「アラスカ:自然のベスト」をご覧ください。

アラスカクルーズの歴史

アラスカのクルーズ観光は1880年代に始まりました。パシフィックコースト・スチームシップ・カンパニー(PCSC)は、サンフランシスコから月1回航海していました。多くの場合、観光客に加え家畜や貨物も運んでいました(このすべてが合法ではありませんでした)。

それでも乗客はアラスカの氷の輝きに魅了され、PCSCはその後需要を満たすために船とクルーズの運航スケジュールを増やすことになります。

キュナードでも、アラスカは昔からクルーズの人気目的地として愛されてきました。クイーン・エリザベスは、20年間の休止期間を経て、2019年にアラスカ・クルーズを再開し、有名なインサイド・パッセージとグレイシャー・ベイ国立公園を訪れる機会に再び恵まれました。ジュノーとスカグウェーのゴールドラッシュの歴史や、ケチカンとシトカの先住民の文化に触れるオプショナルツアーに参加して、クイーン・エリザベスでのアラスカクルーズをさらに充実したものにしましょう。

アラスカクルーズのルート

通常、アラスカのクルージングはインサイド・パッセージまたはアラスカ湾を横断する2つのルートのどちらかとなります。

インサイド・パッセージはアラスカの有名な海岸沿いのコースで、カナダ沖と北米フィヨルドランドの太平洋北西海岸の諸島を縫うように進みます。多くはシアトルやバンクーバー発着の周遊クルーズとして運航されています。

アラスカ湾横断クルーズは期間も長く、シアトルまたはバンクーバー~スワード間を北上または南下します。

アラスカに寄港する長期のクルーズでは、カナダのバンフ、ジャスパー、ロッキー、ブリティッシュコロンビア州のビクトリアなどを観光する機会もあります。ワールド・クルーズはアラスカも含めた大航海の船旅で、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ハワイ、ポリネシア、ニュージーランド、オーストラリア、東南アジア、中国、日本などに寄港します。

アラスカクルーズのハイライト

アラスカ・クルーズはどれも、忘れられない景色と思い出に満ちており、見逃せない見どころが多くあります。毎年運航しているキュナードのアラスカクルーズの旅程に訪れたいスポットが含まれているかご確認ください。

アラスカクルーズの見どころ

アラスカでは、地球上の他のどこにも見られない手付かずの大自然を誇ります。ハッとするような自然の景観は、間違いなく旅のハイライトの1つです。

グレイシャー・ベイ国立公園:複雑に入り組んだアラスカのインサイド・パッセージの中心であるこの世界遺産は、絶え間なく変化する潮水氷河、温帯雨林、水深の深いフィヨルド、そびえ立つ山々などを含む約13,000km²の大地です。

トレイシー・アーム・フィヨルド:高さ約1.6kmを超える切り立った岩壁に囲まれたこの狭い入り江では、うなりをあげる滝、豊かな野生生物、アラスカ最大の氷山を見ることができます。

ハバード・グレイシャー:ハバード・グレイシャー行きクルーズでは、運がよければ、氷河の氷が雷のような音をたてながら崩れ落ち、ビルのように巨大な氷山が形成される瞬間を目撃するという一生に一度の体験ができるかもしれません。

文化的ハイライト

アラスカ先住民の習慣は、豊かで魅力的です。アラスカの独特な伝統を感じる文化と触れあえるこれらの観光地をお見逃しなく。

アラスカ先住民文化遺産センター(ANHC):アンカレッジ近くの約10万m²の湖と森に囲まれたアラスカ先住民文化遺産センター(ANHC)では、伝統的な住居、ダンスパフォーマンス、語り聞かせなど、文化的な民族のさまざまな生活様式を垣間見ることができます。

クロンダイク・ハイウェイ:1898年のクロンダイク・ゴールドラッシュでやって来た開拓者たちの後を追って、そびえ立つホワイト・パス・サミットや雄大なユーコン川の大自然を探検しましょう。

おすすめグルメ

アラスカのおいしい料理を心ゆくまでご堪能ください。

紺碧のアラスカの海では、最高級の魚介類が獲れます。中でもおすすめなのはサケです。絶品と言われるカッパーリバーの紅鮭をぜひお試しください。地元のオヒョウも美味です。アラスカ産タラバガニは世界中で知られ、愛されています。

野生動物の肉と言えば、やはりトナカイが一番です。肉はさまざまな方法で調理され、アラスカ州各地で食することができますが、スパイシーなトナカイのソーセージは格別です。

地ビール好きの方が試飲したくなるような地元の醸造所もたくさん揃っています。豊富に生育する新鮮な地元のベリーを使ったビールは、満足の1杯になるでしょう。

もちろん、アラスカ・クルーズでは毎日、クイーン・エリザベスの船上でさまざまなお食事をお楽しみいただけます。

アラスカのオプショナルツアー

クイーン・エリザベスでは、より充実したアラスカクルーズのためのさまざまな日帰り旅行やオプショナルツアーをご用意しています。

ビクトリアのホエールウォッチングツアーで海水の水しぶきを浴びたり、アラスカ先住民文化遺産センターで地元文化に浸ったり。

ポーテージ・グレーシャー行きのボートツアーに参加して氷山の割れる豪快な音を聞いたり、アラスカ野生動物保護センターで地元の動植物と出会ったりするのもおすすめです。

オーロラとアラスカクルーズ

アラスカは、米国でオーロラを見るのに最適な場所として世界的に有名です。夜空に踊るネオンのカーテンがきらめく光景は、忘れられない旅の体験となるでしょう。

アラスカクルーズのシーズン

アラスカクルーズのシーズンは通常、5月から9月までの1年間で最も暖かく明るい時期です。キュナードのアラスカクルーズの多くは6月と7月に出航します。この時期の気候は温暖で日照時間も最長になります。

アラスカの季節

昔から「アラスカには冬、6月、7月、8月の4つの季節がある」と言われています。真夏を覗いて天候は冬のように寒いことが多く、これはある程度正確と言えますが、5月と9月も暖かくなることがあります。

アラスカの天気

氷と雪は豊富にあるものの、アラスカクルーズのルートは北極圏を通りません。そのため、アラスカクルーズのシーズン中はご心配されるほど寒くないかもしれません。実際、真夏の日の多くは驚くほど暖かくなります。

アラスカクルーズのほとんどの地域は州の南東部と南部にあたるため、気候は北極圏よりも温暖で湿潤です。

5月

アラスカのインサイド・パッセージは5月から暖かくなりますが、平均気温はまだとても寒く、最高気温は14°C前後、最低気温は1°C前後です。曇りの日が多くなりますが、1年で最も乾燥する時期です。風は弱くて、通常15時間以上の日照時間があります。

6月

6月のアラスカは快適な暖かさや涼しさに恵まれます。最高気温は16°C前後、最低気温は6°C前後です。6月も多少の雲りの日や雨の日がありますが、風は強くありません。

7月

7月はアラスカクルーズのシーズン中で一番暖かく、最高気温は20°C前後、最低気温は10°C前後です。ただし、夜や早朝はかなり寒くなることがあります。

8月

アラスカの夏は8月に涼しくなり始めます。気温は平均して涼しいながらも穏やかです。最高気温は16°C前後、最低気温は7°C前後です。

9月

アラスカクルーズのシーズン終了が近くなる9月は、平均最高気温が6°C程度まで一気に下がります。曇りや雨が多くなりますが、日中は12時間以上の日照が期待できます。

アラスカクルーズの必需品

アラスカクルーズに向けて荷造りする際は、寒い日や時折の雨に備えて、あらゆる天気に対応できる上質のコートやパーカーが必須です。ハイキング、オプショナルツアー、デッキでの風景鑑賞には防寒対策が欠かせません。丈夫なブーツ、防水のアウターや帽子、手袋、スカーフをお持ちください。

アラスカクルーズでは気温がよく変化します。何着もの厚手のニットよりも、着脱しやすい薄手のカジュアルウェアの重ね着を心がけましょう。デッキでリラックスしたり、海岸を散策してまた船に戻ったりするので、こうした服装は重宝します。カジュアルなスニーカーやブーツは、船上で履くのに最適です。

よりフォーマルなイブニングウェアに関しては、お客様のお好みでどうぞ。女性はカクテルドレスやドレッシーなトップス、男性はおしゃれなシャツやオーダースーツなどがよいでしょう。デッキで夜の星空を眺める時は寒くなることがあります。月明かりの下で散策されるなら、身体を包むものやパシュミナなどのショール、その他の防寒着をご用意ください。

最後に、プールやスパには水着やビーチサンダルを、また野生動物の観察用にサングラス、カメラ、双眼鏡を忘れずにお持ちください。

月ごとの荷造りヒントやスーツケースのサイズに関することなど、詳細は、役に立つ荷造りガイドをご覧ください。

アラスカクルーズの読書リスト

事実を基にしたフィクションから、夢中になれる旅行記まで、アラスカは昔から多くの文学作品にインスピレーションを与えてきました。これらの作品を読むなら、やはりアラスカほど最適な場所はないでしょう。ジョナサン・ラバンの『ジュノーへの道(Passage to Juneau)』、ジョン・ミューアの『アラスカ旅行記(Travels in Alaska)』、ジョン・マクフィーの『カントリー訪問(Coming Into the Country)』は、アラスカクルーズ中に読むのにおすすめの3冊です。

エキスパートによるアラスカクルーズお役立ち情報

アラスカでシャチを見るなら、6月と7月が一番です。船のデッキからクジラなどの海洋生物が見られることも珍しくありません。上空を旋回するワシも観察できますので、航海中は、これらの動物を見逃さないように空と海の両方に注目しましょう。また、双眼鏡があると海岸沿いの野生動物を探すのに便利です。

よりよい眺めと言う点では、アラスカは世界有数の絶景をお楽しみいただける場所であり、間違いなくアラスカ・クルーズのハイライトです。客船から眺める風景も最高ですが、飛行機に乗ってアラスカの氷河を上空から眺めるのもまた、水上から見るのとは違った楽しみがあります。

キュナードのオプショナルツアー・プロダクト・マネージャー、アビー・クロスリーが以下のお役立ち情報を教えてくれました。

「ジュノーは私のお気に入りスポットの1つで、見どころやアクティビティがたくさんあります。まずは氷河の上を歩いてみましょう。ランチは、魔法の隠れ家のようなタクー・ロッジでどうぞ。目が覚めるような風景と氷河の眺めに囲まれてサケ料理を堪能できます。もちろん、ごちそうを求めてくるヒグマが見られることもあります。最後は、ユニークな花の塔のあるグレイシャーガーデンズで1日を締めくくりましょう。高さ約176mの展望台からは、ガスティノー海峡、ダグラス島、チルカット山脈に沈む夕日を見ることができます。」

「シトカでは、海に浮かぶラッコや色鮮やかなヒトデ、ネズミイルカ、ゴマフアザラシ、クジラなど、海岸のすぐそばに生息するさまざまな野生動物を観察できます。後にも先にもこんな体験はしたことがありません。ただ、晴れた日でも氷のように寒いので、暖かい服装をお忘れなく!

アラスカのもうひとつの穴場は、ヘインズです。チルカット・ハクトウワシ保護区に向かい、ジェットボートでクルーズしましょう。運が良ければ、ヘラジカやヒグマの見事な写真が撮れます。最後は、できれば火のそばで温まりながら、ホットチョコレートやサイダーをどうぞ。」

アラスカクルーズに関するよくあるご質問