クイーン・エリザベス 2にご乗船されたエリザベス二世陛下

1967年にキュナードを象徴する船の1つ、クイーン・エリザベス 2のクライドバンクにおける命名式の後、女王陛下は処女航海に出航する前の同船をご訪問されました。

1969年5月1日、クイーン・エリザベス 2がニューヨークへ向けて出航する前夜、女王陛下は夫のフィリップ殿下とともに、サウサンプトンにおいでになりました。船内を1時間ほどご案内させていただきましたが、陛下はご案内役を務めた社員に「本当に素敵ですね」と感想を述べられたといいます。

のちに、当時のキュナードの会長バジル・スモールピース卿は自伝の中で、「女王陛下は優雅なご様子で乗組員や周囲の船員たちと自由に会話を楽しんでいらっしゃった」と述懐しています。

ご案内の途中で陛下は、クイーンズ・ルームに誇らしげに展示された、この船のために特別に造られた陛下の胸像に気づかれました。著名な彫刻家オスカー・ネモンによって制作されたもので、女王陛下はこの芸術家についてこう語られました。「彼は本物の完璧主義者ですよね? 私はこの胸像のために7回モデルになったのですが、彼は何か問題を見つけるたびに、『これではだめだ』と言い、私の頭をもぎとるのです」そう言いながら陛下は、手で首を締める様子をしてみせたのです。

この目を引く彫像はクイーン・エリザベス 2に長く飾られていましたが、その引退とともに、新しいクイーン・エリザベスに移されました。この作品は現在、ドバイのクイーン・エリザベス 2ミュージアムのレセプションに誇らしげに立っています。

滞在時間が終わりに近づくと、女王陛下はキュナード船の状態の良さをお褒めくださり、また、初航海の無事と今後の発展をも祈ってくださいました。

キュナードとエリザベス二世女王陛下とのつながり

エリザベス王女陛下のご訪問

1938年9月、12歳のエリザベス王女殿下、キュナード式典にご臨席。その後数多くの式典にご臨席いただくこととなります。

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QM2の命名式にご出席されたエリザベス二世陛下

クイーン・エリザベス 2の命名式から37年後の2004年1月、エリザベス二世陛下はサウサンプトンでクイーン・メリー 2の命名式にご臨席なさいました。

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QEの命名式にご出席されたエリザベス二世陛下

2010年、エリザベス二世陛下は再びサウサンプトンを訪れ、クイーン・エリザベスの命名式にご臨席なさいました。これがキュナードにとって女王陛下にご臨席いただいた最後の命名式となりました。

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敬愛する女王陛下との最後のお別れ

女王陛下の逝去のニュースが世界中に流れたとき、アナウンサーにして王室記者のキャロライン・アストン氏が船上から思いを語ってくれました。

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