クイーン・エリザベスの命名式にご出席された女王陛下

2010年、エリザベス二世陛下は再びサウサンプトンを訪れ、クイーン・エリザベスの進水式にご臨席なさいました。これがキュナードにとって女王陛下にご臨席いただいた最後の命名式となりました。

命名式に先立ち、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーでプライベートイベントが開催され、新たに描かれた女王陛下の肖像画が制作者の画家によって公開されました。これは、王族の方々ご命名のすべての船に彫刻や肖像画を展示するというキュナードの伝統に沿ったものでした。

この肖像画を描いたのは、ウィンブルドン芸術学校で美術と写真を学んだランカシャー出身の31歳の若き芸術家、イソベル・ピーチー氏です。ピーチー氏はすでに著名な賞を得た経験のある熟練した画家でしたが、これまで王族の肖像画を描くよう依頼されたことはありませんでした。

のちにピーチー氏はこう述べています。「キュナードとの面談で、重要な依頼にどう取り組むかについて私は多くの質問に答えましたが、その依頼のテーマが女王陛下であることが明らかにされたのは、面談の最後になってからのことでした。これは衝撃であり、素晴らしい驚きでもありました。」

肖像画は、バッキンガム宮殿の「黄色の応接室」にいらっしゃる女王陛下を描いたものです。陛下は青いドレスをお召しになり、ヴィクトリア女王陛下のコレットネックレスとイヤリングを身につけていらっしゃいます。これは、1953年の戴冠式でもお使いになられたものです。

女王陛下ご自身も、船の命名の直前に、画家と面会された際に完成した肖像画を初めてご覧になりました。

現在この肖像画は、クイーン・エリザベスのクイーンズ・ルームに飾られています。

キュナードとエリザベス二世女王陛下とのつながり

エリザベス王女陛下のご訪問

1938年9月、12歳のエリザベス王女殿下、キュナード式典にご臨席。その後数多くの式典にご臨席いただくこととなります。

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QE2にご乗船されたエリザベス二世陛下

1967年にキュナードを象徴する船の1つ、クイーン・エリザベス 2のクライドバンクにおける命名式の後、女王陛下は処女航海に出る前のご自身の名を冠した船をご訪問されました。

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QM2の進水式にご出席されたエリザベス二世陛下

クイーン・エリザベス 2の命名式から37年後の2004年1月、エリザベス二世陛下はサウサンプトンでクイーン・メリー 2の命名式にご臨席なさいました。

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敬愛する女王陛下との最後のお別れ

女王陛下の逝去のニュースが世界中に流れたとき、アナウンサーにして王室記者のキャロライン・アストン氏が船上から思いを語っています。

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