ストーノーウェイ、スコットランド(英国)

スコットランドのヘブリディーズ諸島に位置するストーノーウェイは、調和と多様性に満ちた場所です。ゲール語と英語の両方が話されていたり、ワシとカワウソが共に生息していたりと、コミュニティの結束の強さをいたる所で感じることができるでしょう。

有名な英国の海上予報を聞いたことがある方なら、船員たちに重要な情報を伝える暗号のような心地よい放送の中で、ストーノーウェイという名前が出てくるのを聞いたことがあるでしょう。

ストーノーウェイへのクルーズでは、アウター・ヘブリディーズ諸島で最も風光明媚な自然港の1つに入ります。ルイス島のこの街の港は、水深が深く外海から守られており、「ステアリング・ベイ」の名にふさわしく船を歓迎する港として高く評価されています。桟橋は、1653年にクロムウェルの軍勢によって破壊されたストーノーウェイ城跡に建設されました。港の美しさはいうまでもなく、貨物船やフェリー、レジャーボートの往来、漁業などビジネスの繫栄を象徴しています。

島民の大半はストーノーウェイの中心部に住んでいるため、それ以外の広大なエリアは人口が少なく、小さな村落が海岸線にあります。夏には、冬に燃やすためのピートを採取して積み上げる人々の姿が今でも見られます。冬にはピートの煙が空中を漂い、心地よい香りに包まれます。

ストーノーウェイ近郊のビーチには広大で手つかずの自然が残っており、その大部分は形を変える砂丘で保護されています。砂丘は晴れた日にはきらきらと輝き、嵐の日はその壮大で神秘的な風景が心を癒してくれます。この地域ではアザラシやネズミイルカ、イルカなどがよく見られ、旅行者に野生生物と遭遇する機会を提供しています。また、シロカツオドリ、ヨーロッパヒメウ、ハジロウミバト、ミツユビカモメなどの巨大なコロニーを見ることができる、野鳥観察に興味がある方におすすめの場所です。ストーノーウェイから西海岸と北海岸までは車で1時間以内の距離です。ここでは、景色を見ながらの散策や風が吹き抜ける雄大な地形を写真に収める機会には事欠きません。

ルイス島の住民はとても友好的です。この島では、伝統的な価値観がコミュニティの中核を成しており、家族との時間や休暇のために大部分の企業が閉まる日曜日は神聖な日とみなされています。ゲール人の遺産も重要で、近隣のネス博物館では伝統的な美術品や工芸品が誇らしげに展示されています。博物館では、工芸品、ウール細工、その他の民芸品についての展示や解説をご覧いただけます。

地元の食材を使った料理は、地元の伝統文化の1つ。最も有名な郷土料理はおそらくストーノーウェイのブラックプディングでしょう。血とオートミールを使ったこの一品は、遠くはニューヨークまで、世界各地の一流レストランのメニューに登場することもあります。ぜひこの機会にお試しください。

島は大西洋の深く澄んだ海に囲まれており、沿岸で獲れるシーフードが地元の食生活の定番であるのもうなずけます。ストーノーウェイの町の中心部には、おいしい新鮮なスモークサーモンや魚のくん製を製造するスモークハウスもあります。