ホーリーヘッド、ウェールズ(英国)
ホーリーヘッドの寄港地案内
ウェールズ本土からすぐのアングルシー島の一部であるホーリー島に位置するホーリーヘッドは、自然美にも歴史にも富んだ、カリスマ的な魅力を持つ港です。
新石器時代の埋葬室、青銅器時代のメンヒル、壁に覆われたローマ時代の要塞など、お客様の訪問を待つ考古学上の至宝が数え切れないほどあります。その先には、印象的な中世の城で知られる美しいウェールズの町、ビューマリスがあります。この城は、ノースウェールズの海岸にエドワード1世が建造した4つの要塞の1つで、それらは合わせてユネスコ世界遺産に登録されています。他の3つはハーレフ城、コンウィ城、カーナーヴォン城です。
ウェールズ本土へのちょっとした小旅行にも絶好のロケーションを誇るホーリーヘッドは、ウェールズ最高峰のスノードン山が鎮座するスノードニア国立公園へのお出かけや、伝統的な蒸気機関車で有名なフェスティニオグ鉄道の観光にも便利です。
ホーリーヘッドの人気観光スポット
青銅器時代のメンヒルや新石器時代の埋葬室から壁に覆われたローマ時代の要塞まで、ホーリーヘッドにはウェールズ史におけるさまざまな時代にさかのぼる魅力的な考古学遺跡が数多くあります。ビューマリス城は13世紀後半にイングランドを支配したエドワード1世の時代に建てられた王家の最後の牙城です。アングルシー島にはメナイ海峡の上にビクトリア時代に架けられた吊り橋があります。
ホーリーヘッド山はアングルシー島の最高峰であり、島のもう1つの絶景です。ミヤコドリやニシツノメドリなどの鳥の営巣地である、へザーに覆われた山頂からは、よく晴れた日には遠くアイルランドまで見晴らすことができます。夏季には、アイリッシュ海が打ち寄せる山の麓の岩場で日光浴を楽しむハイイロアザラシの群れを見かけることも珍しくありません。
ホーリーヘッドの楽しみ方
ホーリーヘッドへの寄港は、アングルシー島の手つかずの大自然を発見する絶好の機会です。この地の海岸線は青々とした牧草地が点在する険しい崖から、干潟、湿地帯、そして居心地よさそうな砂浜へと変化し、まさに壮観です。寄港時間を最大限に活用するには、アングルシー島のパノラマを楽しめるツアーに参加しましょう。島を一周するこれらのツアーでは、知識豊富なガイドによる解説を聞きながらのんびりと景色を眺めることができます。
ホーリーヘッドでのもう1つの楽しみ方は、メナイ海峡を渡ってウェールズ本土へ行くことです。スノードン山とポースマドッグのフェスティニオグの狭軌鉄道へは、ホーリーヘッドからのオプショナルツアーで行くことができます。ウェールズの雄大なスノードニア国立公園の美しさを満喫する絶好の機会です。
約200年の歴史を持つフェスティニオグ蒸気機関車は、世界最古の細い狭軌鉄道で、歴史の一片そのものです。約22kmの旅では山肌を縫うように海抜約213mまで上ります。歴史ある車両から湖や森、滝の息をのむような絶景を楽しむ、贅沢な時間をご満喫ください。
ホーリーヘッドの文化と歴史
ホーリーヘッドの歴史は多様で広範囲にわたり、人間が定住した証拠は新石器時代までさかのぼります。青銅器時代や鉄器時代の廃墟も残っており、ローマ時代の要塞跡(5世紀初頭頃に使われなくなったと信じられています)は今もこの街に誇らしく建っています。13世紀から14世紀に建てられた聖カビ教会とエグルヴィス・イ・ベッド教会は、ホーリーヘッドに現存する最古の建物の一部です。
ホーリーヘッドは16世紀頃からアイルランドへの玄関口として使われていましたが、ロンドンとダブリンを結ぶ戦略上重要な港の建設場所に選ばれた19世紀以降に現在の町が形成されました。ホーリーヘッド山から削られた石を使い、28年かけて防波堤が造られ、1873年に完成しました。防波堤は現在、約267万m²の水域を保護しており、商船も客船も安全に係留できるようになっています。
ホーリーヘッド港の施設とロケーション
クルーズ船専用のバースがあるホーリーヘッド港は、市街地から約800m、最寄りの鉄道駅から400mです。港のターミナルにはお店はありませんが、クルーズ船でお越しのお客様は、港から町の中心部や、アングルシー島の工芸品などのお買い物に便利なホーリーヘッドの主要ショッピング街までシャトルバスをご利用いただけます。