ガスペ、ケベック州（カナダ）
打ち付けるシンプルな波が自然の傑作、ペルセ岩を作り上げたことを考えると、驚かずにはいられません。穴の中央は15mの高さがあり、比ゆ的にも真の意味でもカナダ観光の玄関口です。
この地域は鳥類の営巣地として世界的に有名で、ボナバンチュール島には膨大な数のシロカツオドリが生息しています。うっとりするような美しい自然に囲まれたこの地域にお越しの際は、双眼鏡をお忘れなく。12万羽の海鳥の姿は、いつまでも記憶に残ることでしょう。
下船したら、ウェルカムパビリオンから目を見張るような海岸線とガスペ中心街の絶景をご覧いただけます。かつては小さな漁村だったガスペは重要な観光地に発達しましたが、海洋漁業は今も街の経済に重要な役割を果たしています。
この地域はフォリヨン国立公園内にあります。この公園の迫力ある断崖は何千羽もの海鳥を守り、海岸線はアザラシの群れの楽園です。リラクゼーションのひとときをお望みなら、海岸線に広がる砂浜へ向かいましょう。海水はこの地域で最も温かいため、泳がなくても足を水に浸すことができます。もっとアクティブに過ごしたい方には、さまざまな距離と難易度のハイキングコースがあります。ほとんどが板張りの遊歩道で、「ラ・シュート」まで徒歩わずか30分です。心安らぐ森の中をくねくねと歩いて小さな谷まで行くと、高さ17mの息をのむような美しさの滝が目の前に広がります。
ガスペ博物館はこの地方および住民の歴史、アート、遺産、文化を興味深い形で紹介しています。季節ごとに展示が変わるため、いつ訪れても楽しむことができます。建物自体も一見の価値があります。木とガラスのファサードを備えた巨大な建物は緑豊かな環境と完璧に調和しています。
郷土料理
半島の先端に位置するこの地域には、バラエティ豊かなレストランが揃っています。漁業の伝統を考えれば、海鮮料理の店が多いのもうなずけます。エビとロブスターをロールパンにはさんだゲディーユや衣をつけた白いカニなどは地元の名物料理です。ブルーフォーク（フルシェットブルー）という認証制度があり、地元産のシーフードを専門に扱っているレストランを見つけるのに便利です。この制度は地元魚介類の持続可能性と多様性を支援する目的で設立され、2009年以来実施されています。
ケベック地方の料理は、フランス料理やアイルランド料理、伝統的な先住民料理の影響を強く受けています。魚が苦手な方はプーティンをぜひお試しください。フレンチフライにチーズカードを乗せグレービーソースをたっぷりかけた、代表的な一品です。この組み合わせにびっくりするかもしれませんが、味は格別です。