フォルタレザ(ブラジル)
ここに最初に入植したヨーロッパ人はオランダ人で、地元住民とポルトガル人との戦いで敗れた後の1649年、凸部が5つある星形要塞ショーネンボルフを建てました。オランダ人は1654年に撤退し、要塞はフォルタレザ・デ・ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンソンと改名されました。その後、この地域はブラジル第5の都市にまで成長しました。要塞自体は今も残っており、低い白塗りの壁沿いには大砲やヤシの木が点在しています。
威厳あるジョゼ・デ・アレンカール劇場もぜひ訪れたいスポットです。カラフルなガラスと鋳鉄製のバルコニーが織りなす、古典的なビクトリア様式とアールヌーボー様式の融合が見られる建物です。事実、鉄製品の多くはグラスゴーから輸入されました。劇場は、フォルタレザ生まれの弁護士であり政治家であり作家でもあった、ブラジルのロマン主義時代の最も著名な作家の1人にちなんで名づけられました。イラセマ・ビーチは、彼の小説に出てくる先住民の主人公の名前から取られています。英国の古風な海辺の桟橋を模したイングリッシュ・ブリッジが海に向かって延びています。
ここから近いカザリオ地区にあるドラゴン・ド・マール芸術文化センターは、最も人気のある観光名所の1つです。ここでは展覧会、映画、演劇、ライブ音楽などが開催され、大西洋岸から南に向かって広がる未開拓地(セルタン)に住んだ人々に捧げられた常設展示もあります。
このエリアには魅力的なビーチが点在し、ブラジルやその周辺地域から多くの観光客が訪れます。フォルタレザのビーチは海岸沿い19km以上にわたって広がりますが、多くのおすすめビーチはその先にあります。
クムブコ・ビーチは最も有名なビーチの1つです。モロブランコでは、白、黄色、ピンク、オレンジ、赤、紫に彩られた入り組んだ断崖の迷宮を散策することができます。大西洋岸には数々の漁村があり、地元の伝統的な帆船であるジャンガダの特徴的な曲線のある三角形の帆が目に入ることでしょう。カイトサーフィン、ウィンドサーフィン、セーリング、乗馬などを楽しむことができます。中でも、波のようにうねる内陸部の広大な砂丘をバギーで駆け抜ける爽快なドライブはここでしかできない体験です。
フォルタレザに滞在するなら、ゴシック・ロマネスク様式で建てられたフォルタレザのメトロポリタン大聖堂は必見です。ブラジルで3番目に大きなこの大聖堂は、特徴的な塔とステンドグラスの窓を備え、5,000人以上を収容できるスペースがあります。中央市場では、伝統的な美術品、陶磁器、織物、衣類、竹製品、レース編みなどをお買い求めいただけます。お腹が空いたら、バラカと呼ばれるビーチフロントや海岸沿いの屋台で獲れたてシーフードをご堪能ください。