エイヤフィヨルズル(アイスランド)(シーニッククルージング)
エイヤフィヨルズルの寄港地案内
閑静なエイヤフィヨルズルを進むと、フィヨルドの最奥に位置する美しい街アークレイリに着きます。途中、海岸沿いの小さな町や村を通り過ぎます。
全長約80kmのエイヤフィヨルズルを進む船旅は、心に安らぐ風景にあふれた忘れがたい時間になるでしょう。両側には、標高1,538mの雄大なケルリング山を含む山々がそびえ立っています。気がついたら、この絵のように美しい風景の写真を無数に撮っているかもしれません。
エイヤフィヨルズルの人気観光スポット
エイヤフィヨルズルでは、どこを向いても目を見張るような絶景が広がるのどかなクルーズを楽しめます。ゆったりとくつろぎながら、どこまでも続く時が止まったかのような景色を眺め、真のリラクゼーションと感動に包まれるがままに任せましょう。
エイヤフィヨルズルの水域も岸辺も多くの野生生物の生息地になっています。実際、ここはアイスランドでのホエールウォッチングやツノメドリ観察に絶好のロケーションの1つです。ザトウクジラ、ネズミイルカ、イルカ、そして目にすることが難しいシャチやシロナガスクジラを探してみましょう。デッキにいるとあらゆる驚きに出会うチャンスがありますので、目を凝らして周囲をご覧ください。
果てしなく続くと思われる印象的な山々の景色もご堪能いただけます。さらに、数千年前のバイキングの時代にまでさかのぼる農場や、海岸沿いに点在する数々の可愛らしい村など、現地の人々の生活を垣間見ることができます。
エイヤフィヨルズルの楽しみ方
フィヨルドの穏やかな海を航行している間、最も実りある時間の過ごし方は野生動物の観察でしょう。空を見上げてさまざまな鳥を観察したり、クジラやイルカを見つけたり、驚きとワクワクする発見にあふれています。性能の良いカメラやと十分なメモリカードを持参しましょう。遠くまで観察できる双眼鏡もあると便利です。
また、この機会にデッキや船内のプライベートな空間でゆっくりとおくつろぎいただくこともできます。外を観察するだけでなく、温かいホットチョコレートやワインを飲みながら、大切な方や新しく知り合ったお友達とおしゃべりに花を咲かせるのも良いでしょう。ライブラリーで借りてきた刺激的なスリラー小説や、アイスランドについての知識を深めるために教養書を読むのもおすすめです。
航行中に下船することはできませんが、船内から見る壮大なエイヤフィヨルズルの絶景は船旅のハイライトとなること間違いなしです。この時間を活用してのんびりと1日を過ごし、風景と静けさをお楽しみください。
エイヤフィヨルズルの文化と歴史
このアイスランド北部のフィヨルドを航海しながら、かつてこの地を支配していたバイキングの豊かな歴史に思いを馳せてみましょう。エイヤフィヨルズルでは1,000年以上前にバイキングの入植が始まりました。ヘルギ・ザ・リーンは妻と子どもを連れてここにやって来て、アークレイリの南にある小さなクリストネスの村に農場を建てました。
また、この地域には多くの歴史上の人物が住んだグルンドもあります。その中にはアイスランド最後のカトリック司教ヨン・アラソンの娘、トールンもいます。ヨン・アラソンは、16世紀にデンマーク王クリスチャン3世が支持したルター主義に対抗したため斬首刑に処せられました。アラソンはアイスランド北部で生まれ、エイヤフィヨルズルにあったムンカスヴェラ修道院で教育を受けました。この修道院跡には現在、19世紀に建てられた教会があります。ここには司教の記念碑が建っています。ムンカスヴェラはベルグル・ソッカソンをはじめとする他の歴史上の人物も輩出しており、スノッリ・ストゥルルソンの兄弟であるシグヴァト・ストゥルルソンがオルリュグスタディルの戦いに敗れた後埋葬された場所とも言われています。
エイヤフィヨルズル地方には、大昔の農場やモニュメントから、絵のように美しい教会や村まで、豊かな文化と歴史が息づく見どころがあります。夏、特に夏至(6月21日)の頃にエイヤフィヨルズルにお越しになる場合は、アイスランドで有名な真夜中の太陽を見られる可能性が高いでしょう。
エイヤフィヨルズルのお役立ち情報
気候
エイヤフィヨルズルは北極圏にほど近い場所に位置しており、1年を通じて気温が低いのも驚きではありません。6月から9月の夏の平均気温は約8°C、11月から4月の冬の平均気温は約2°Cです。3月は最も寒い月で、暖かい日でも0°Cくらいまでしか上がりません。
寒さだけでなく、雨や雪にも備えた服装を準備しておくのがよいでしょう。12月から4月にかけては雪が降る可能性が高く、4月中旬から8月は最も乾燥しています。