世界で最も広く知られたスポーツ番組の司会者であるデビッド・クルサードは、有名なF1グランプリドライバーであり、テレビ司会者、作家、起業家でもあります。
スコットランドのトゥインホルムで生まれたデビッドは、11歳でカートレースを始め、モーターレースの下位フォーミュラで大きな成功を収めました。これには名高いマカオグランプリでの勝利も含まれています。1989年に初代マクラーレン・オートスポーツ「ヤング・ドライバー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、それがマクラーレンF1チームでのテストドライブの機会につながりました。
1993年にテストドライバーとしてウィリアムズF1チームに加わり、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、アイルトン・セナをサポートしました。翌年、ウィリアムズチームからF1ワールドチャンピオンシップ・デビューを果たし、1995年のポルトガルグランプリで初勝利を挙げました。その後、マクラーレンに移籍し、9シーズンにわたり活躍し、さらにグランプリで12回の優勝を果たしました。また、ドライバーズ・ワールド・チャンピオンシップでは、5回以上トップ3に入りました。デビッドのF1での勝利には、名高いイギリスグランプリとモナコグランプリでの2度の優勝が含まれます。
2005年、新たに設立されたレッドブル・レーシングチームに参加したデビッドは、2006年モナコGPでチーム初の表彰台を獲得するなど、チームの発展に重要な役割を果たしました。2008年末にF1レースから脱退し、その年のカナダGPでは最後の表彰台フィニッシュを飾りました。
ビジネスの場では、ヨーロッパでも屈指の急成長を見せるメディア制作会社、ウィスパー社と、ブランド化された企業イベントを開発・プロデュースするベロシティ・エクスペリエンス社を共同で設立しています。また、英国のシルバーストン・サーキットを所有・運営する、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブの会長も務めています。
2022年、現代において初めて女性がF1でレースをする機会を作ることを目的とした「More Than Equal(モア・ザン・イコール)」イニシアチブを共同で設立しました。このプログラムは、有望で才能ある女性レーサーを発掘し、世界のモータースポーツの頂点への参入障壁を取り除くことを目指しています。
デビッドのプロフィールは、数々の国際的な大手ブランドのアンバサダー活動を通じてさらに輝かしいものとなっています。現在もプロモーションイベントでレッドブルのF1マシンをドライブしているほか、英国channel4のF1中継で共同コメンテーターを務めています。また、F1と直接協力し、F1の全世界向けテレビ中継において表彰台インタビューも行っています。
2007年、デビッドは自伝『It Is What It Is(イット・イズ・ワット・イット・イズ)』を出版し、2018年には2冊目の著書『The Winning Formula(ザ・ウィニング・フォーミュラ』が英国の『サンデー・タイムズ』のベストセラーリストに載りました。2010年には、大英帝国勲章(MBE)を受章しています。